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26 January 2024

相関基礎科学系の大講座

by Yuki Sakishita

私が所属している東京大学大学院 広域科学専攻 相関基礎科学系は大講座制であり,各研究室の上部組織として大講座が設定されている.

東京大学大学院広域科学専攻 > 専攻組織より)
私は修士課程では機能解析学大講座,博士課程では研究室を移ったため物質設計学大講座に所属していたことになる.

ただ,学生生活のなかで大講座の名前を意識することはほとんど無い. 書類手続きでは所属は専攻名か,細かくても系名までしか記入しないし,どの研究室にいるか自己紹介するときは研究主宰者の名前を冠して〇〇研究室所属,と言うことが多い. そもそも相関基礎科学系のホームページでは大講座についての言及はなく,なぜか広域科学専攻のホームページにだけ記載されている. 相関基礎科学系の組織紹介では代わりに「グループ」で研究室が分類されている.

1相関基礎科学系 > 専門グループ紹介より)
大学院入試での志望先選択はグループを基準に分けられているので学生にとってはこちらの方が馴染み深い.

「大講座」の方がフォーマルな感じがするが,なぜ「グループ」の方を通用しているのか. 詳細は謎だがなにかしら歴史的経緯があるのだろう. 実際,研究室のグルーピングの実情に近いのは「グループ」の方である. 例えば,D1グループでともに超伝導体の薄膜の特性を研究されている上野和紀先生と前田京剛先生は,大講座では物質計測学大講座・機能解析学大講座と分かれてしまっている. おそらくは,行政に大講座で届け出たものの実態の変化に合わせる手続きが煩雑で,便利のためにインフォーマルな名前をつけたというところだろうか.

  1. ところで,この専攻は分野範囲が異常に広くて面白い.学位論文の審査会で別グループの回なんかを聴きに行くと全然知らない話が聞けて楽しい.